変革型リーダーシップは、フォロワーの潜在的な欲求を発見し、満足させ、組織に好ましい結果をもたらす優れたリーダーシップであると言われている。

変革型リーダーに必要なことは、現状を評価し、どのような資源が必要になるのか、変革が必要なことをはっきりと述べ、その必要性を認識させ、新しいビジョンを構築し、ビジョン遂行のためにフォロワーのやる気を引き出し目標達成に巻き込むこと、そして最後には組織を変革させ、その変革を制度化させることである。

しかし、ここで注意しなければならないことは、リーダーとフォロワーの関係は時間とともに変化していくため、フォロワーの習熟度に応じてリーダーシップ・スタイルを使い分けていくことである。習熟度を考慮せずにリーダーが行動してしまうとリーダーシップをうまく発揮できなくなってしまう。

そこでリーダーが組織の現状や環境をしっかり把握した上で、行動に結び付けるストーリーをフォロワーに教示していくことが極めて重要になってくる。そのためには1.アイデアを使って組織を動かし、2.定義された価値観をもち実行に移す、3.部下のエネルギーを高めていき、4.よりよい将来のために厳しい決断を下す力であるエッジという４つの教育的見地を織り込むことが必要である。それによりリーダーがあらゆる階層に存在し、継続的に変革を起こすリーダーが育成される仕組みが整備され、組織は競争優位性を保つことができるのである。