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集団の意思決定に潜む罠 集団浅慮(グループシンク)

会議などにおいて意思決定を行う場合にはいくつかの罠がありますが、主要なものを3点あげるとすると、1.同調行動、2.少数者の影響、3.集団浅慮(グループシンク)があります。同調行動とは、必ずしも全員が真剣に意思決定をせず、多いほうに流れる、力を持った人間の側につくという行動であり、少数者の影響とは、少数者の扇動的な態度がその他の常識的なメンバーの意見を変えてしまうというものです。同調行動と同じく、真剣に意思決定をしようとしないメンバーが、声の大きい者、首尾一貫した意見を言い続ける者に従おうとする行動であります。集団浅慮(しゅうだんせんりょ)とは、責任があいまいなところから生まれるもので、よく考えずに決めてしまったり、意見の集約を急ぐあまり、最初からある範囲の中で意思決定しようとするものです。そのため、少数派の意見は黙殺され、斬新な意見は批判、切り捨てられてしまいます。集団の意思決定にはこのような罠があることを議長などが十分理解した上で合議制を行えば、一人で行う意思決定よりも問題が複雑になればなるほどより安全なものとなります。

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