【 継続性の原則 】
企業会計は、その処理の原則及び手続きを毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない。
【 継続性の原則の前提条件 】
継続性の原則が要求される前提として、一つの会計事実について、二つ以上の会計処理の原則または手続の選択適用が認められていることが必要である。
【 このような前提を置く理由 】
企業は規模・業種・業態において多種多様であるから、画一的な会計処理等を強制適用することはかえって、財務諸表が企業の実態を表さなくなる。そこで、複数の会計処理等からの自主的な選択を容認している(経理自由の原則)。
【 前提が必要な理由 】 上記と同じ内容です。
企業は業種・業態・規模など多種多様であり、一つの会計事実について一つの会計処理の原則又は手続きのみとすると、かえって企業の実態を適切に表せないこととなる。
【 目的(理由)】
①財務諸表の期間比較可能性の確保
② 利益操作の排除
【 継続性の原則の要請内容 】
一つの会計事実について、二つ以上の会計処理の原則又は手続の選択適用が認められている場合に、企業がいったん採用した会計処理の原則及び手続を毎期継続して適用することを要請している。
【 継続性の原則の必要性 】 目的(理由)と同じ内容です。
継続性の原則は、経営者の利益操作を排除し、財務諸表の期間比較性を確保するために必要となる。
【 継続性の変更が認められる場合 】
継続性の変更は、「正当な理由」がある場合に認められる。ここに、「正当な理由」とは、会計処理を変更することによって、企業会計がより合理的なものになる場合を意味する。
つまり、企業の財政状態及び経営成績をより適正に表すことができる場合である。