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病院全体を方向づける方法について

 病院全体を方法づける方法には3つあります。1つは、経営の姿勢を示し、職員がそれに則り判断を行うように仕向ける方法(ビジョン・ミッション・バリュー・ゴール)、2つ目は自院の事業領域を示し、自院の現在及び未来の姿を職員に示し、同時に選択の理由について納得性を醸成する方法(ドメインの決定)、最後は、自院が大事にし、将来も強化したいと考える組織としての能力(ケイパビリティ)を示し、何を武器に戦っていくかを職員に示す方法です。

 今回は、3つ目の方法を取り上げます。当該手法で企業を方向づけるための手法として、コア・コンピタンスの選択と育成があります。コア・コンピタンスとは、ポーターが提唱したもので、定義は「顧客に対して他社には真似のできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力」であり、要約するならば、①競争相手に真似されにくい、②顧客価値(顧客が認める価値)を創出できる、③他事業への展開力がある、という3つの要素で構成されています。

 コア・コンピタンスの具体例としては、ホンダのエンジン技術やシャープの液晶技術、ナイキのブランドといったものがあげられます。このコア・コンピタンスを見分ける判断基準は発展してきましたが、現在は1996年にバーニーが提唱したVRIO分析が主流です。VRIO分析のフレームワークでは、コア・コンピタンスを見分ける判断基準は4つあります。一つは経済価値(VALUE)基準で顧客にとって価値があるのかという基準で、二つ目は、希少性(Rarity)で他者は手に入れにくいのかという基準です。三つ目は、模倣困難性(Imitability)で真似しづらいのかという基準で、最後の基準は組織(Organization)で、各資源を有効に活用できる組織であるのかという基準です。これらの基準を使用して、持続的な競争優位性の源泉を見つけるのが当該手法です。

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