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減価償却について 意義・必要性・目的・棚卸資産との比較・効果など

減価償却費は、損益計算書を見るようになると、他の費用項目と違いよく分からない費用だと感じる方が多いと思います。言葉として使ってはいるけど、何となく理解して使用している方などもいらっしゃると思います。減価償却の意義や必要性などについて簡単にまとめていますので、さらっと目をお通しください。

減価償却費は月次試算推移表に月割計上することをお勧めします。そうしなければ、毎月の試算表の損益を適正に把握することができません。私は、減価償却費や引当金繰入額は毎月の試算表に月割計上していくことを銀行員時代の25年ほど前から経営者の方や税理士先生へ勧めていました。当時は、関東地区においても、ほとんどいただいた試算表に減価償却や引当金が月割計上されていることはありませんでした。

【 意義 】

減価償却とは、費用配分の原則に基づいて、有形固定資産の取得原価をその耐用期間における各事業年度に配分する手続きのことをいう。

【 必要性 】

減価償却の必要性は、収益を獲得するために営業の用に供してきた有形固定資産が徐々に用役提供能力を失っていく。その価値減少分を期間損益計算上、費用として認識・測定することが必要になる。

【 特徴 】

有形固定資産は、徐々に減価していくために、その減価は、価値的・抽象的である。

減価償却は、主観的・観念的・先験的な費用配分である。

【 棚卸資産との比較 】

棚卸資産の減価(費消・原価配分)は、数量的・具体的である。

棚卸資産は、客観的・事実的・経験的な費用配分である。

【 目的 】

減価償却の目的は、適正な費用配分を行うことにより、毎期の損益計算を正確に行うことにある。

【 正規の減価償却 】

正規の減価償却とは、所定の減価償却方法に従って、毎期計画的、規則的に実施される減価償却のことをいう。

【 問題と目的 】

減価償却は本質的に予測・見積りによる費用配分手続であるから、企業の裁量により恣意的に毎期の減価償却を操作し得る余地がある。しかし、減価償却の目的は、毎期の損益計算を正確に行うことにある。

【 効果 】

  ①固定資産の流動化効果

固定資産に投下された資金は、減価償却を通じて流動資産化され、仕掛品、製品、売上債権と転化し、最終的に貨幣性資産によって回収される。

  ②自己金融効果

減価償却費は、資金流出のない費用であるので、会社内部に資金を留保させる効果を有している。

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