①強いほうの人間、つまり医療者が認められている以上の権限を持ってしまうこと。
②これによって、医療者の権限が際限なくさらにふくらんでいくこと。
③医療者の権限は、患者が自分で十分に決定できるであろう領域にまで及んでいく。
④最後には、医療者が患者に代わって決定するようになる。
このようなパターナリズムの問題を克服するには、医療者と患者が権限を分かち合う必要があります。医療者は自制心を働かせ、必要以上に患者の意思決定に入り込まず、患者は自分の生活や身体に関する決定事項を医療者に支配されないようにする、つまり自分で決めていくことが重要です。